サードパーティーの製品やサービスは事業の運営に不可欠です。組織はコスト削減によるソリューションの最適化に依存するところが大きく、そのために外部エキスパートが必要になります。サードパーティーの組織は製品/サービスの迅速なデリバリ、コンプライアンス要件の遵守、組織の全体的な業績向上を約束します。
さまざまな業務の運営にサードパーティーを導入する理由として以下が挙げられます。
事業の運営に自社以外の組織が関与すると、脅威やリスクにさらされる機会が拡大します。サードパーティーの関与から生じる脅威に対して、企業はその資産に対するリスク管理アプローチを採用する必要があります。
このリスクを緩和しなければ、以下のような結果を招きかねません。
サードパーティー組織に対するリスク緩和戦略の策定は非常に手間のかかる仕事です。リスクの特定/緩和には実績ある自動化されたリスク管理プログラムが必要です。このプログラムは内部のアプリケーション/サービス、および外部のツール/サービスの両方に利用できます。
次に、サードパーティー・リスクを特定、評価、緩和するためのアプローチを検討していきましょう。
業務の範囲に応じて、サードパーティーのツールやサービスはさまざまなシステム、リソース、ネットワーク、アプライアンス、アプリケーションデータ(保存データまたは移動中のデータ)へのアクセスを許可されます。アクセスにはリスクの可能性が伴います。このような場合のセキュリティリスクの判定は厄介です。
サードパーティーの関与から生じる組織のセキュリティリスクを特定するために推奨されるベストプラクティスの概要を以下に示します。
リスクを包括的に緩和するには、評価のステップが重要です。このステップでは、リスクに優先順位を付けて精査し、時間・コスト面で効果的な方法で緩和します。リスク管理プログラムの成果をあげるには、各セキュリティリスクの(事業への影響に基づく)評価を考慮することが不可欠です。
サードパーティー・セキュリティ・リスクを評価する最適な方法を以下に示します。
脆弱性の特定と評価には緩和戦略も必要です。この戦略を用いて、特定したリスクの重大性を低減および是正します。
以下の対策を実践すれば、サードパーティーによってもたらされる脅威やリスクの緩和・防止に役立ちます。
サードパーティーのアクティビティを管理する総合的なプログラムを実装してください。自動化されたスケーラブルなリスク管理プログラムをまだ活用していない組織は、これを活用し、サードパーティーの脅威とリスクの特定を継続的に行う必要があります。事業に対するリスクを評価し、最終的にはセキュリティ対策を実装してリスクを緩和します。サードパーティー資産を監視する機能を備えて、コンプライアンス違反、非倫理的プラクティス、システムやリソースの露出、法律違反、機密データへのアクセスなどから生じたリスクを組織が検出して緩和できる体制を整えます。
以上の推奨事項に従うことにより、サードパーティー・アクティビティのリスク、パフォーマンス、コンプライアンスの可視性が向上するとともに、無駄と非効率も低減します。